5軸マシンバイスのご紹介

マシンバイス

マシンバイスとは…

工作機械内で加工物(ワーク)を位置決めし、クランプを行う機器のことです。機械内でワークを固定する機能を有するため、加工精度に大きな影響を及ぼします。このため、お客様所有の機械やワーク・加工方法によって様々な種類のバイスからより最適な商品を選定する必要があります。

5軸マシンバイスのご提案

マシンバイス

5軸加工用バイスとは、ワークをクランプしたバイス本体が、多方向からのツールアクセスに対して極力干渉しない形状に最適化されたクランプ製品です。
一度のクランプで多くの加工工程に対応できることから、
・ワーク脱着による精度低下
・工作機械のダウンタイムの削減

に大きく貢献できる5軸加工機に適した精密バイス製品です。
センタリングクランプ、5軸マシンバイス、センタークランプバイス、5軸(面)加工機対応マシンバイスとも呼ばれます。

導入による3つのメリット

高精度5面加工が可能

マシンバイス

高精度5面加工

最小ツールパス

マシンバイス

ワーク中心による
最適なツールパス

材料のムダをミニマム化

マシンバイス

少ないクランプ代で
材料ムダのミニマム化

MC-Pのご提案

マシンバイス

ヒルマ MC-P

マシンバイスで高度な技術を持つロームヘルドグループ(Romeheld)のヒルマ(HILMA)が開発した「MC-Pシリーズ」は、航空機部品等に必要な、難易度の高い切削での実績、ノウハウを活かしています。
高い剛性とクランプ力を実現します。例えば、
・安定したクランプ
・ツール・主軸干渉を抑える
・クランプ代を抑える
などの、5軸加工におけるクランプ製品に求められる条件をクリアしており、
ユーザーにすでに高い評価を得ております。
特に重切削加工で必要となる高い剛性が特徴であり、高精度の切削加工を
可能にします。

豊富な種類の口金とインサート

豊富な種類の口金とインサート

使用事例

MC-Pシリーズを用いた使用事例を紹介します。

例) 金型産業

困り

Before

  • 高硬度材質、複雑形状に対してビビり、ワークズレが発生
  • 最適面で加工し、面品位を向上させたい
右矢印

After

  • 高剛性により安定したクランプができ、ビビり、ワークズレを抑えられます
  • 安定したクランプによる面品位の向上
解決

例) 半導体製造装置

困り

Before

  • 5面全てを画するために専用治具を使うと、段取りに時間がかかる。
  • 主軸可動範囲を確保するため、大型バイスを採用できない。
右矢印

After

  • 専用治具がなくともバイスによるワンチャッキングで加工可能
  • バイス本体のサイズを上げず、剛性確保、安定クランプが
    可能です
解決

例) 航空機部品

困り

Before

  • 特殊形状加工の為、加工前に前処理工程を行っている。
  • 主軸の干渉を避けられる最適な形状のバイスがない。
右矢印

After

  • 精度を確保したまま、1工程で加工可能に
  • 特殊コーティングインサート(HM)、特注ボディー設計可能
解決

MC-Pシリーズの特徴

2つのポイント

① コンポジット重厚構造ボディー

コンポジット重厚構造ボディー

安定したクランプ

・コンポジット構造を採用し、剛性と精度を両立
・特許取得済みのセグメント設計により、高度な精度安定性を実現。ガイド部の遊びもほぼゼロにしています。

重切削から軽切削まで

重切削に威力を発揮するグリップ爪や、仕上げのためのフラット面を、口金インサートで選択可能です。

クランプに伴う浮き上がりを防止

ハウジング上部に配置されたスピンドルにより、クランプによる浮き上がりを防止し、
ワーク保持システムの高い剛性を実現します。

5面加工が容易

ワークのクランプ代を少なくし、主軸の接近性に対して最適化された構造。

密閉構造

スピンドル部への切粉や切削油が侵入しにくい構造。

隙間のないガイド取付

隙間のないガイドを取り付けることで、ガイドクリアランスをほぼゼロに減少しました。

豊富なバリエーション

様々なワークサイズ対応した製品群および、自動化に対応する油圧駆動式。

②お客様のニーズに合わせたカスタムが可能

カスタム可能

お客様のご要望に応じて特殊製作にも対応いたします。
本体の口金の開き幅、ストローク、高さの特殊製作が可能です。

1個からの対応、プロジェクトにおける特殊仕様等、ご要望に応じて対応いたします。
図面やCADデータなどの情報もご要望に応じてご提供いたします。

異形ワーク形状に合わせた、特殊、サイズ違いの口金の製作も可能です

カスタム可能

弊社5軸機との組み合わせ事例

弊社5軸機とMC-Pシリーズの使用例として以下の組み合わせがあります。

自動車部品大型ワーク

自動車部品大型ワーク

金型部品加工

金型部品加工

長尺航空部品

長尺航空部品

MC-PZB(バランス)シリーズは、センタリング機能に加えて、新しく開発したフローティング機構により、
±2mmの範囲内ならば、ワークの通りが出ていない場合でも、ワークに倣ってクランプできます。
ワークを意図せず歪ませることがありません。
MC-PZシリーズと組み合わせて、複数台並列使用することで、長尺ワークのクランプに効果を発揮します。

ヒルマ[Hilma Roemheld GmbH]

Hilma Roemheld GmbH

1949年にマシンバイスの特許を取得以来常にこの分野で先進的な製品を作り続けてきました。マシンバイス等のワーク・ホールディング部門と金型クランプや金型交換システムのダイ・クランピング部門の二部門を持ちます。
現在はロームヘルド・グループの一員となっています。